大邑(読み)たいゆう

精選版 日本国語大辞典 「大邑」の意味・読み・例文・類語

たい‐ゆう‥イフ【大邑】

  1. 〘 名詞 〙 大きな都市
    1. [初出の実例]「不通都大邑旋賢士大夫之間、観風俗之美、人物之雅者、郷俗之習、終身不除」(出典童子問(1707)下)
    2. [その他の文献]〔書経‐康誥〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「大邑」の意味・わかりやすい解説

大邑
たいゆう / ターイー

中国、四川(しせん)省中央部の県。成都(せいと)平原西部、揚子江(ようすこう)支流岷江(びんこう)水系流域に位置し、成都市に属する。人口51万1811(2015)。唐代に、その邑(むら)が広大なことから大邑の名称が生まれた。米、トウモロコシなどの農産地で、中華人民共和国成立前の小作人収奪状況を泥人形群で示した「収租院」が、この地の旧地主邸宅に展示されている。

[小野菊雄・編集部 2017年8月21日]

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普及版 字通 「大邑」の読み・字形・画数・意味

【大邑】たいゆう(いふ)

都。〔書、康誥〕惟(こ)れ三、哉生魄(さいせいは)、初めて基し、新大邑を東國の洛に作らんとし、四方の民、大いに和會す。

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