出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…戦国時代の城は,山上の砦と山下の居館からなっていたが,近世の城ではそれらが一体となった。安土城では山頂の天主に信長が居し,山腹に石垣で造成したおびただしい数の小さい曲輪に,家臣たちの住居が配された。戦国大名の家臣はおのおのの領地に住み,戦いに際して城へ集まったが,信長の家臣は安土に住まわされ,常備軍を形成した。…
…天守に付櫓が付設されて大天守,小天守と区別される場合もある。 天守のほか天主,殿守,殿主と書かれることもあり,〈天守〉の語の初見は《細川両家記》1520年(永正17)の摂津の伊丹城の記事である。〈殿主〉の語は《遺老物語》にみえ,永禄年間(1558‐70)尾張の楽田城に初めて設けられ,それから各地に建てられるようになったと記されている。…
※「天主」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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