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天問 てんもんTiān wén

世界大百科事典 第2版の解説

てんもん【天問 Tiān wén】

中国古代の歌謡楚辞》の編名。宇宙の開闢(かいびやく)にはじまり,天の構造や大地の成り立ち,夏・殷・周の歴史的事件についての疑問を列挙して成り立つ特異な作品。質問の形式はとるが,その内容は中国古代神話・伝説についての基本資料の一つとなる。王逸の注は,楚の宮廷から追放された屈原が,楚の先王の壁にかかれた神怪のを見て,みずから憤懣をこめつつ,その図に対する疑問を書きつけた,それゆえに編全体に秩序がないのだとする。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

天問
てんもん

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世界大百科事典内の天問の言及

【楚辞】より

…そうした基礎の上に,戦国後半期の中国全土が統一に向かう趨勢の中で,文学的な内容をそなえた楚辞の作品群が形成されてくる。 天地構造や歴史に関する疑問を列挙した〈天問〉,身体を遊離した魂を招き返そうとする〈招魂〉,山川の神々の祭歌である〈九歌〉などが楚辞の宗教的基盤をよく反映した作品だと言えよう。こうした基礎の上に,地上に入れられず,天上や神話的な異域を遊行する主人公の自叙からなる〈離騒〉が形成されて楚辞文学の頂点をなす。…

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