天恩寺(読み)てんおんじ

日本歴史地名大系 「天恩寺」の解説

天恩寺
てんおんじ

[現在地名]額田町片寄 山下

片寄かたよせ集落の中央部の作手つくで道より北の奥まった山麓寄りにある。広沢山と号し、臨済宗。本尊延命地蔵大菩薩。もと京都好心みようしん寺の三河国末寺の中心寺院。寺伝では貞和元年(一三四五)足利尊氏創立と伝える。慶長一六年(一六一一)記入の天恩寺過去牒では貞治六年(一三六七)七八歳没の近江国永源えいげん寺開祖である寂室元光、別名円応を請じて開祖とある。永徳二年(一三八二)に天恩寺二世弥天宛の源信氏寄進状(永源寺蔵)に額田・宝飯ほい両郡の郷名がみえる。

<資料は省略されています>

寄進状中の「御筆」とは足利義満直筆であり、広沢山天恩寺由緒(天恩寺蔵)に「開基之真筆ニ而広沢山額有、是ハ江州永源寺ニ有、天恩寺額有、是ハ只今ニテ有天山書印」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

デジタル大辞泉プラス 「天恩寺」の解説

天恩寺

愛知県岡崎市にある臨済宗妙心寺派の寺院。1345年、足利尊氏により創建と伝わる。室町時代に建てられた仏殿山門は国の重要文化財に指定されている。

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