デジタル大辞泉 「貞次」の意味・読み・例文・類語 さだつぐ【貞次】 鎌倉前期、備中の刀工。後鳥羽院の御番鍛冶。同名の刀工は多い。生没年未詳。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「貞次」の意味・読み・例文・類語 さだつぐ【貞次】 鎌倉中期の刀工。備中国の古青江派に属し、後鳥羽院の承元年間(一二〇七‐一一)に御番鍛冶の一人に選ばれた。その作は備中物のうちで、一段と刃業(はわざ)がすぐれているといわれる。〔刃物目利書(1754頃)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
朝日日本歴史人物事典 「貞次」の解説 貞次(初代) 生年:生没年不詳 鎌倉前期の備中(岡山県)青江派の刀工。後鳥羽上皇の御番鍛冶のひとりで,承元(1207~11)ごろの人。年号を記す貞次の作は南北朝時代に多く,康暦2(1380)年銘の太刀を下限とする。その間,何代かがあったとみられる。初代作とみられるのが対馬宗家伝来の太刀(国宝)であり,小板目が肌立った鍛えに直刃を焼きこの派の典型的な作風を示す。鎌倉時代の作には逆丁字乱れの刃文があり,南北朝時代には単調な直刃が多い。青江派のなかで最も著名な刀工で,磨上げ無銘の作で優れたものは貞次作とされることが多い。<参考文献>東京国立博物館編『備中青江の名刀』 (原田一敏) 出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「貞次」の解説 貞次(4) さだつぐ ?-? 江戸時代前期の刀工。越前(えちぜん)(福井県)下坂派。はじめ日向大掾(ひゅうがのだいじょう)と称し,のち日向守とあらためる。寛永(1624-44)ごろの人。子孫が3代にわたってその名を襲名した。銘は「越前住日向守藤原貞次」など。 貞次(1) さだつぐ ?-? 鎌倉時代の刀工。守次の子。備中(びっちゅう)(岡山県)青江派。後鳥羽(ごとば)上皇の番鍛冶(ばんかじ)となった。国宝に指定された太刀1口(ふり)がある。承元(じょうげん)(1207-11)ごろの人。通称は右衛門亮。 貞次(3) さだつぐ ?-? 江戸時代前期の刀工。土佐(高知県)石立村の人で,備中(びっちゅう)(岡山県)青江派の子孫。堀内次郎右衛門,のち不動義昌と称し,出家して宗敬と号した。寛永(1624-44)のころ活躍し,槍の名工として知られた。 貞次(2) さだつぐ ?-? 南北朝時代の刀工。備中(びっちゅう)(岡山県)青江派。建武(けんむ)(1334-38)のころ活躍し,「後の貞次」とよばれた。銘は「備中国住大隅権介平貞次」など。通称は右衛門太郎。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by