天然香料(読み)テンネンコウリョウ(その他表記)natural perfume

デジタル大辞泉 「天然香料」の意味・読み・例文・類語

てんねん‐こうりょう〔‐カウレウ〕【天然香料】

食品添加物一つ動物植物から得られる天然物質で、食品に香りをつけるために使用される。アンバーグリス龍涎香りゅうぜんこう)・ムスク麝香じゃこう)・カニオレンジ・バニラ・ジャスミンなど。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「天然香料」の意味・わかりやすい解説

天然香料
てんねんこうりょう
natural perfume

天然に得られる香料総称精油,花香油,樹脂などの植物性香料と,麝香竜涎香などの動物性香料がある。化学技術の進歩に伴い,20世紀初頭までの香料工業主役の座を合成香料に取って代られたが,鼻の感覚は化学分析の不可能なほどの微量のものまで感じるので,天然香料を完全に模造することはいまもって不可能である。そのうえ産地は気候土壌などの点で適地が限られており,いまなお高価な香料として尊重されているものが多い。

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栄養・生化学辞典 「天然香料」の解説

天然香料

 植物などからとる香料で,合成品である香料に対していう.

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世界大百科事典(旧版)内の天然香料の言及

【香水】より

…身体,衣服等につけて香りを楽しむための化粧品。植物性・動物性の天然香料と合成香料を調合してつくった調合香料を,精製したエチルアルコールに希釈して,さらに時間をかけて熟成させる。広義には表のようにパヒュームコロン,オーデコロン,パヒュームオイルなどの芳香製品(フレグランス)のことをもいう。…

【香料】より

…現代以前の香料は,小アジア,アラビア,東アフリカからインド,スリランカそして東南アジア,中国の西南部にかけての熱帯アジアに産した各種の植物性と若干の動物性の天然香料からなる。そしてそれらは,後に述べるように焚香(ふんこう)料,香辛料,化粧料の三つに大別される。…

※「天然香料」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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