奈良版(読み)ナラバン

デジタル大辞泉 「奈良版」の意味・読み・例文・類語

なら‐ばん【奈良版】

鎌倉時代に、奈良地方の諸大寺が出版した版本総称東大寺西大寺唐招提寺法隆寺などのものをいい、大部分仏典平安時代からの興福寺版を含めていうこともある。

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精選版 日本国語大辞典 「奈良版」の意味・読み・例文・類語

なら‐ばん【奈良版】

  1. 〘 名詞 〙 鎌倉時代の初期頃から、東大寺・西大寺・唐招提寺・法隆寺・大安寺など、奈良を中心とする諸大寺が出版した版本と、平安時代からの興福寺版をも総称していう。ほとんどが仏典で、室町時代には衰えてしまった。なお、興福寺版を春日版と呼ぶのは、明治時代にはいってから、好事家がいい出した新しい名称である。

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改訂新版 世界大百科事典 「奈良版」の意味・わかりやすい解説

奈良版 (ならばん)

鎌倉時代初期ごろから,南都七大寺(東大寺,興福寺,西大(さいだい)寺,元興(がんごう)寺,大安寺,薬師寺,法隆寺)などを中心に開版された版本と,春日版をも含んだ総称。通常は,開版寺院名を冠して呼ばれる。
寺院版
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百科事典マイペディア 「奈良版」の意味・わかりやすい解説

奈良版【ならばん】

平安末期〜鎌倉時代,興福寺を含む奈良の諸大寺などで刊行された経典。明治以後に春日(かすが)版ともいう。

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