奥吉野(読み)おくよしの

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「奥吉野」の意味・わかりやすい解説

奥吉野
おくよしの

奈良県南部,吉野山地のうち天辻峠伯母峰峠以南の十津川北山川水系に属する地域の総称。具体的には十津川流域の天川村十津川村野迫川村,北山川流域の上北山村下北山村および五條市南部の大塔をさす。広義には吉野川最上流地域を含めることもある。紀伊山地の中央部にあたり,壮年期山地とそれに刻み込まれた峡谷からなり,集落,民家の構造や風習,言語などが口吉野と異なる。吉野熊野特定地域総合開発計画によって道路改修や多くのダム,発電所の建設が行なわれた。

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百科事典マイペディア 「奥吉野」の意味・わかりやすい解説

奥吉野[発電所]【おくよしの】

奈良県十津川村にある,関西電力の純揚水式水力発電所。1980年稼動開始。最大出力120.6万kW(2010年現在)。上部ダムである瀬戸ダム(ロックフィル式)と,下部ダムである旭ダム(アーチ式)との落差を利用し,地下に設置された6基の発電施設で発電。

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