伯母峰峠(読み)おばみねとうげ

日本歴史地名大系 「伯母峰峠」の解説

伯母峰峠
おばみねとうげ

大台おおだいはら山から北西に延びる台高だいこう山脈支脈きようヶ峰(一五二八・九メートル)からしだいに高さを減じ、伯母おばヶ峰(一二六六・六メートル)を経て伯母峰峠(九九一メートル)に達する。吉野川北山きたやま川の分水嶺をなし、行政上は川上村と上北山村との村境ともなっている。東熊野街道の時代から現在の国道一六九号の時代に至るまで、伯母峰峠は急坂と急カーブと冬期深雪などにより常に街道最大の難所として交通の障害となってきた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「伯母峰峠」の意味・わかりやすい解説

伯母峰峠
おばみねとうげ

奈良県南東部、吉野郡川上村と上北山村の境にある峠。吉野川、北山川両水系の分水界をなす。標高991メートル。旧東熊野街道最大の難所であったが、1940年(昭和15)峠の下約50メートルの所に伯母峰トンネル、さらに1965年(昭和40)にその西約3キロメートルに新伯母峰トンネルが開通し、国道169号が通じる。伯母峰峠と大台ヶ原山との間は県道40号大台ヶ原公園川上線で結ばれる。

[菊地一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「伯母峰峠」の意味・わかりやすい解説

伯母峰峠
おばみねとうげ

奈良県南東部,上北山村と川上村の境にある峠。標高 991m。吉野川水系と北山川水系の分水界をなし,かつては吉野と熊野を結ぶ東熊野街道の最大の難所であった。現在,東方の大台ヶ原山とは有料道路で結ばれ,峠の西側のトンネル (約 2km) を国道 169号線が貫通

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