好古類纂(読み)こうこるいさん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「好古類纂」の意味・わかりやすい解説

好古類纂
こうこるいさん

史学講話の集成。好古社(代表宮崎幸麿(ゆきまろ))編。1編に12集ずつ3編と拾遺(しゅうい)2集の計38冊が1900年(明治33)から09年に同社から刊行された。諸家説話なる諸論のほか、史伝系譜古蹟(こせき)、儀礼装束官職風俗遊戯地理園芸、建築、工芸、金石、貨幣武器書画文学の各部類の論説を収める。小杉榲邨(すぎむら)、黒川真道、井上頼囶(よりくに)ら国史・国文学者数十名が執筆。付録に『甲子夜話続篇(かっしやわぞくへん)』抜粋、好古会記事がついている。ほかに同編者により『好古事彙(じい)』を2集、青山堂から09年刊行。

石山 洋]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「好古類纂」の意味・わかりやすい解説

好古類纂
こうこるいさん

明治後期の歴史研究書。全 38冊。東京好古社編,1900~09年刊。執筆者は小杉榲邨,井上頼圀ら数十名。文学,史伝,系譜,暦数,装束,工芸,建築,古跡,風俗,書画,武器,金石,園芸,貨幣,儀礼,官職などにわたり,付録に『好古説話』『甲子夜話続編抜粋』などを載せ,故実の考証に有益である。

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