妄評(読み)ボウヒョウ

デジタル大辞泉 「妄評」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ひょう〔バウヒヤウ〕【妄評】

[名](スル)もうひょう(妄評)」に同じ。
「とんだ書生風の―にて」〈逍遥当世書生気質

もう‐ひょう〔マウヒヤウ〕【妄評】

[名](スル)
根拠のないでたらめな批評をすること。また、その批評。ぼうひょう。
「其舌動き易き痴人の―と」〈露伴露団々
他人作品を批評することをへりくだっていう語。ぼうひょう。「妄評多謝」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「妄評」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐ひょうバウヒャウ【妄評】

  1. 〘 名詞 〙
  2. みだりに批評すること。また、その批評。妄批。もうひょう。
    1. [初出の実例]「とんだ書生風の妄評(バウヒャウ)にて、世間に通じぬ陳腐漢(ねごと)にこそ」(出典:当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉一)
  3. 自分のする批評をへりくだっていう語。「妄評多罪」

もう‐ひょうマウヒャウ【妄評】

  1. 〘 名詞 〙 でたらめな批評をすること。また、その批評。また、自分の批評をへりくだっていう。妄批。ぼうひょう。
    1. [初出の実例]「厭苦と賞翫を弁ざる妄評なり」(出典:夜航余話(1836)上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「妄評」の読み・字形・画数・意味

【妄評】もうひよう

妄批。

字通「妄」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android