(読み)モウ

デジタル大辞泉 「妄」の意味・読み・例文・類語

もう【妄】[漢字項目]

常用漢字] [音]モウマウ)(呉) ボウバウ)(漢) [訓]みだり
〈モウ〉道理がわからない。筋道がなく、でたらめ。「妄言妄語妄執妄信妄想妄動妄評虚妄迷妄
ボウ〉でたらめ。「妄誕妄断誣妄ふぼう
[補説]の語例の「妄」は「モウ」とも読む。

ぼう【妄】[漢字項目]

もう

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精選版 日本国語大辞典 「妄」の意味・読み・例文・類語

もうマウ【妄】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) つつしみのないこと。みだりなこと。また、真実でないこと。また、そのさま。でたらめ。いつわり。
    1. [初出の実例]「喩へば白昼〈略〉偶々目明かに星を見る者があったからとて、其れを強ち妄(マウ)とは斥けられまい」(出典青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋)

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普及版 字通 「妄」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 6画

(旧字)
6画

[字音] モウ(マウ)・ボウ(バウ)
[字訓] みだりに・いつわり・あやまる

[説文解字]
[金文]

[字形] 形声
声符は(亡)(ぼう)。〔説文〕十二下に「亂るるなり」とあり、妄誕の意。金文の〔毛公鼎〕に「女(なんぢ)敢てなること毋(なか)れ」とあり、〔書〕に「」というのと同義の語であろう。(荒)はいずれも遺棄された屍体をいう字。はその呪霊へのおそれを含む語と思われる。

[訓義]
1. みだり、みだりに、むなしく。
2. いつわり、しいる、根拠なく。
3. あやまる、まどう。

[古辞書の訓]
名義抄 イツハル・ミダリガハシ・マドフ・カタマシ・シヘタグ・ミダリ

[語系]
(忘)miuangは同声。muanは声義近く、〔説文〕十下に「るるなり」と訓する。(望)・miuangも同声。(ぼう)を金文の〔献(けんき)〕に「十世まで(わす)れず」のようにの意に用いる。

[熟語]
妄意妄冀・妄偽妄議妄挙・妄計・妄言・妄語・妄・妄行・妄作・妄殺・妄死・妄執・妄書・妄賞・妄進・妄信・妄人・妄説・妄想・妄誕・妄断・妄談妄誅・妄聴・妄伝・妄図・妄動妄認妄批・妄評・妄弁妄冒妄誉妄妖妄庸
[下接語]
妄・偽妄・疑妄・虚妄・狂妄・矯妄・譎妄・愚妄・妄・荒妄・詐妄・讒妄・誕妄・妄・誣妄・無妄・迷妄・妖妄庸妄

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