(読み)ボウ

デジタル大辞泉 「妨」の意味・読み・例文・類語

ぼう【妨】[漢字項目]

常用漢字] [音]ボウバウ)(慣) [訓]さまたげる
じゃまをする。さまたげる。「妨害押妨

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精選版 日本国語大辞典 「妨」の意味・読み・例文・類語

さまたげ【妨】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「さまたげる(妨)」の連用形名詞化 ) 支障が起こるようにすること。また、その支障。邪魔。障(さわ)り。妨害。
    1. [初出の実例]「この女の子どもは、いかなるつびか付きたらむ。〈略〉大いなる事のさまたげもしをり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲下)
    2. 「ネモノガタリワ ヒトノ samatagueni(サマタゲニ) ナッテ ワルイ モノゾ」(出典:天草版金句集(1593))

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普及版 字通 「妨」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 7画

[字音] ボウ(バウ)
[字訓] さまたげる・そこなう

[説文解字]

[字形] 形声
声符は方(ほう)。方は架屍の象。これを呪禁として防ぎ守る意があり、それを聖所に施すことを防という。〔説文十二下に「するなり」とあり、妨害の意。〔六書故〕に「女人、他のむを妨ぐるなり」とするが、巫女などを用いて、他の呪詛などを防遏(ぼうあつ)する意であろう。

[訓義]
1. さまたげる、ふせぐ、まもる。
2. そこなう、いためる。

[古辞書の訓]
名義抄〕妨 サマタグ・ワヅラヒ・ヤブル 〔字鏡集〕妨 サマタグ・ハカル・ヤブル

[熟語]
妨遏・妨害妨礙妨碍妨禁妨賢妨止妨阻・妨
[下接語]
意妨・何妨・不妨

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