始末屋(読み)シマツヤ

デジタル大辞泉 「始末屋」の意味・読み・例文・類語

しまつ‐や【始末屋】

常に節約を心がけて、むだをしない人。倹約家。しまりや。
江戸時代遊女屋無銭遊興した客の代金取り立てを業とした者。
「―と知らずお袋馳走をし」〈柳多留・九八〉
[類語]けち吝嗇りんしょくしみったれしわい渋いしょっぱい細かいみみっちい(けちな人)けちん坊しわん坊握り屋締まり屋吝嗇漢守銭奴しゅせんど倹約家

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精選版 日本国語大辞典 「始末屋」の意味・読み・例文・類語

しまつ‐や【始末屋】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 倹約をする人。倹約を心がけ、おごらない人。吝嗇(りんしょく)な人。しまりや。始末者始末人
    1. [初出の実例]「ノルマン地方の人にまがひなき経済家(シマツヤ)で」(出典:糸くづ(1898)〈国木田独歩訳〉)
  3. 江戸時代、遊女屋で無銭遊興した客の代金取り立てを業とした者。岡っ引きの手先などが兼業した。
    1. [初出の実例]「始末やとしらずお袋馳走をし」(出典:雑俳・柳多留‐九八(1828))

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