姫達磨(読み)ヒメダルマ

デジタル大辞泉 「姫達磨」の意味・読み・例文・類語

ひめ‐だるま【姫達磨】

郷土玩具の一。女性の姿をかたどった、だるま形の人形

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

事典 日本の地域遺産 「姫達磨」の解説

姫だるま

(大分県竹田市大字吉田889-1)
おおいた遺産指定の地域遺産
竹田市の郷土人形・姫だるまは、家庭円満や厄除けなどの利益があるとされる。約360年前に実在した綾女という武家の女性がモデルで、白塗りの顔に赤い十二単姿をしている。現在製作しているのは「後藤姫だるま工房」のみで、1952(昭和27)年初代が復活させ製造を始めた

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域遺産」事典 日本の地域遺産について 情報

事典 日本の地域ブランド・名産品 「姫達磨」の解説

姫だるま[人形・玩具]
ひめだるま

四国地方愛媛県地域ブランド
松山市で製作されている。はるか昔、神宮皇后が道後温泉で湯あみをし、後に九州応神天皇を出産したという伝説にちなむ。紙を張り合わせる張り子姫だるまと、金欄と呼ばれる金糸を使い豪華な織物を着せた金襴姫だるまがある。出産祝いなどの贈答品として利用されている。愛媛県伝統的特産品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

世界大百科事典(旧版)内の姫達磨の言及

【達磨】より

…客の求めに応じてその場で目を入れる風が,仏の魂を入れる開眼の古俗とも結びついてひろまり,大願成就したとき目なし達磨に目を入れる風が今日にも伝わった。達磨はまた起き上がるというところから性神としても信仰され,男性器を連想させる形のものや,女性器を表象する模様があしらわれ,ここから姫達磨という女性の達磨もあらわれた。また蚕のことを〈お子様〉と呼ぶ風のあるところから,お子様を殖やす願いが性神としての達磨の信仰と結びつき,達磨が養蚕の縁起物となり,長野県の養蚕地帯では達磨を寺から借りうけてお子様繁昌を祈り,御礼には達磨を二つにして寺に奉納する風習も生まれた。…

※「姫達磨」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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