孤雲(読み)コウン

デジタル大辞泉 「孤雲」の意味・読み・例文・類語

こ‐うん【孤雲】

他に離れて空に浮かぶひとひらの雲。片雲へんうん
「―野鶴を見て別天地に逍遥するは」〈透谷・山庵雑記〉

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精選版 日本国語大辞典 「孤雲」の意味・読み・例文・類語

こ‐うん【孤雲】

[1] 〘名〙 一つだけはなれて、ぽっかりと浮かぶ雲。ひとひらの雲。はなれ雲。片雲(へんうん)
文華秀麗集(818)上・敬和左神策大将軍春日閑院餞美州藤大守甲州藤判官之作〈巨勢識人〉「郷心遠樹孤雲跡。客路辺山片月寒」 〔陶潜‐詠貧士詩・其一
[2] 道元弟子で、正法眼蔵随聞記著者懐奘(えじょう)の号。

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普及版 字通 「孤雲」の読み・字形・画数・意味

【孤雲】こうん

はなれ雲。清高の人。晋・陶潜〔貧士を詠ず、七首、一〕詩 族各託するり 雲、獨り依る無し 曖曖として中に滅す 何(いづ)れの時にか餘暉を見(あら)はさん

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「孤雲」の解説

孤雲 こうん

?-1691 江戸時代前期の僧。
浄土宗。鎌倉光明寺の住職などをへて,貞享(じょうきょう)5年(1688)京都知恩院40世となる。公慶が東大寺大仏殿再建を念願したとき,念仏の法をつたえたという。元禄(げんろく)4年11月6日死去。号は称蓮社専誉名阿。

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