片雲(読み)ヘンウン

デジタル大辞泉 「片雲」の意味・読み・例文・類語

へん‐うん【片雲】

一片のちぎれ雲。
[類語]白雲はくうん白雲しらくも青雲紫雲茜雲黒雲暗雲彩雲浮き雲千切れ雲横雲棚雲豊旗雲笠雲飛行機雲筋雲鰯雲鯖雲鱗雲薄雲羊雲群雲朧雲乱雲雨雲雪雲曇り雲霧雲積み雲綿雲入道雲雲の峰かなとこ雲雷雲夕立雲夏雲

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精選版 日本国語大辞典 「片雲」の意味・読み・例文・類語

へん‐うん【片雲】

  1. 〘 名詞 〙 一片の雲。小さな雲。ちぎれ雲。
    1. [初出の実例]「寒江春暁片雲晴、両岸花飛夜更明」(出典:経国集(827)一四・漁歌五首〈嵯峨天皇〉)
    2. 「予もいづれの年よりか、片雲の風にさそはれて、漂泊の思ひやまず」(出典:俳諧・奥の細道(1693‐94頃)旅立)
    3. [その他の文献]〔杜甫‐江漢詩〕

かた‐くも【片雲】

  1. 〘 名詞 〙 わずかな雲。ちぎれぐも。へんうん。
    1. [初出の実例]「むらむらにかたくもはしる大空はのどけき月も早く見えけり〈藤原為経〉」(出典:木工権頭為忠百首(1136頃)秋月)

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普及版 字通 「片雲」の読み・字形・画数・意味

【片雲】へんうん

一片の雲。唐・武元衡〔立秋、華原南館に二客に別る〕詩 風は泥陽に入りて、池秋なり 片雲、鶴、兩(ふたつ)ながら留め

字通「片」の項目を見る

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