安全マッチ(読み)アンゼンマッチ

デジタル大辞泉 「安全マッチ」の意味・読み・例文・類語

あんぜん‐マッチ【安全マッチ】

軸木につけた頭薬と、箱などにつけた側薬とをこすり合わせて発火させるマッチ。現在もっとも一般的なもの。頭薬のみで発火する方式に比べ、温度上昇や摩擦による自然発火の危険がないことからの名称。セーフティーマッチ。

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精選版 日本国語大辞典 「安全マッチ」の意味・読み・例文・類語

あんぜん‐マッチ【安全マッチ】

  1. 〘 名詞 〙 ( マッチは[英語] match ) マッチ棒の先に赤燐を用い、マッチ箱側面に塗ってある薬品とこすりあわせなければ発火しない、現在普通に使われているマッチ。棒の先を固いものでこすると容易に発火する、黄燐を用いた初期のものに対していう。
    1. [初出の実例]「神戸は支那地方を得意として安全燐寸を製造する者多しと雖も」(出典:日本の下層社会(1899)〈横山源之助〉三)

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世界大百科事典(旧版)内の安全マッチの言及

【マッチ】より

…種類は軸木の材質,容器の形状から,通常のマッチ箱に入った木軸のマッチ(家庭用並型・徳用型(家庭小型)マッチ,タバコ用マッチ,広告用マッチ),紙軸のブックマッチ(おもに広告用マッチ),パラフィンを浸透させた紙を巻き固めた蠟軸マッチ,長軸マッチ,耐水耐風マッチ等がある。以上が現在海外および日本で製造されているマッチのほとんどであり,頭薬を側薬の赤リン面に摩擦させて発火するマッチを総称して安全マッチという。このほかに頭薬を靴底や板壁などにこするだけで発火する摩擦マッチがある。…

※「安全マッチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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