安鎮法(読み)アンチンホウ

デジタル大辞泉 「安鎮法」の意味・読み・例文・類語

あんちん‐ほう〔‐ホフ〕【安鎮法】

密教で、不動明王本尊とし、御所など新築の際にその安穏を祈り、また鎮護国家祈願のために修する秘法鎮宅法安鎮国家の法。

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関連語 名詞 実例 初出

精選版 日本国語大辞典 「安鎮法」の意味・読み・例文・類語

あんちん‐ほう‥ホフ【安鎮法】

  1. 〘 名詞 〙 密教の秘法の一つ。御所や禁裏家宅の新築に際し、その家の安穏を祈り、また国家の鎮護を祈るもの。不動明王を本尊とし、帝釈天(たいしゃくてん)毘沙門天(びしゃもんてん)など十天を請じて行なう。個人の家宅の場合を家鎮、または鎮宅という。安鎮。
    1. [初出の実例]「右中弁送造内裏所申請安鎮法七宝名香等文、奏之」(出典権記‐長保二年(1000)九月二七日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「安鎮法」の意味・わかりやすい解説

安鎮法
あんちんほう

密教の修法の一つ。国家の安寧家屋の安全を願って行われ,不動を本尊とする。安鎮国家不動法ともいう。

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