(読み)えん

精選版 日本国語大辞典 「宛」の意味・読み・例文・類語

えん ヱン【宛】

[1] 〘形動タリ〙 そっくりそのままであるさま。
最暗黒之東京(1893)〈松原岩五郎〉二〇「宛(エン)たる彼の大入道面影は至る処に存在して」
[2] 中国地名。現在の河南省南陽。春秋時代の楚の街で、秦代に県となった。

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デジタル大辞泉 「宛」の意味・読み・例文・類語

えん【宛】[漢字項目]

常用漢字] [音]エン(ヱン)(漢) [訓]あてる あて ずつ あたかも
〈エン〉
曲がる。くねる。「宛転
あたかも。まるで。「宛然
〈あて〉「宛先宛名
難読宛行あてがい

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【南陽】より

…人口154万(1994)。宛と呼ばれた。交通の要衝にあり,西は関中,北に行けば洛陽,北東に進めば開封,東に向かえば淮水流域,南は漢水を経て長江(揚子江)に通じ,湖北,湖南,四川,江蘇と結ばれる。…

※「宛」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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