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実敏 じつびん

デジタル版 日本人名大辞典+Plusの解説

実敏 じつびん

788-856 平安時代前期の僧。
延暦(えんりゃく)7年生まれ。三論宗。大和(奈良県)西大寺玄叡(げんえい),近江(おうみ)(滋賀県)梵釈寺永忠にまなび,西大寺にかえって教義をひろめた。承和(じょうわ)5年東大寺別当。嘉祥(かしょう)3年朝廷で三論を講じる。仁寿(にんじゅ)3年大僧都。斉衡(さいこう)3年9月5日死去。69歳。尾張(おわり)(愛知県)出身。俗姓物部(もののべ)。著作に「二諦義私記」。

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朝日日本歴史人物事典の解説

実敏

没年:斉衡3.9.3(856.10.5)
生年:延暦7(788)
平安前期の三論宗の僧。講説にたけたことで知られる。尾張国(愛知県)愛智郡の人。俗姓は物部氏。13歳で伯父の中安に従って入京し,玄叡,入唐僧の永忠に師事,西大寺に属した。弘仁10(819)年に興福寺維摩会の論議で名を挙げ,承和8(841)年に同会の講師を勤める。翌年の御斎会で『金光明最勝王経』を講じ,仁明天皇から賞賛された。同10年に律師となり,のちに大僧都に昇進した。嘉祥3(850)年に内裏清涼殿において,法相宗の明詮,天台宗の光定らと『法華経』を講じ,三論宗の教義を説いて各宗と肩を並べた。

(岡野浩二)

出典|朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について | 情報

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