実検使(読み)ジッケンシ

デジタル大辞泉 「実検使」の意味・読み・例文・類語

じっけん‐し【実検使】

古代中世訴訟災害刑事事件などが起こったとき、実情を調査し、報告するために派遣された臨時の職。

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精選版 日本国語大辞典 「実検使」の意味・読み・例文・類語

じっけん‐し【実検使】

  1. 〘 名詞 〙 訴訟、災害、刑事事件官人の職務不履行などが起こった時、実情を視察・調査し、報告するために派遣される使者
    1. [初出の実例]「是杵築社顛倒并有神託由奏聞、仍遣検使之処、皆無実之故也」(出典百練抄‐長元五年(1032)九月二〇日)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「実検使」の意味・わかりやすい解説

実検使
じっけんし

古代,中世において,朝廷幕府荘園領主などが非常の事件の生起にあたり,その監察のために派遣した者。室町幕府では検使と呼ばれ,奉行人がこれをつとめた。

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