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客僧 カクソウ

デジタル大辞泉の解説

かく‐そう【客僧】

きゃくそう(客僧)

きゃく‐そう【客僧】

旅の僧。旅僧。かくそう。
他の寺に身を寄せている。また、法談などのため招かれた僧。かくそう。

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世界大百科事典 第2版の解説

きゃくそう【客僧】

客の僧,また回国の僧の意味でもつかわれるが,前近代とくに中世文芸の世界では,客僧とはまず山伏のことである。〈かやうに候者は,鞍馬の奥,僧正が谷に住居(すまい)する客僧にて候〉と,能楽《鞍馬天狗》の冒頭でシテが謡いだすこの客僧は,山伏の姿で登場する。同じく《安達原(あだちがはら)》で〈旅の衣は篠懸(すずかけ)の,旅のころもは篠懸の,露けき袖やしほるらん〉の次第で舞台に現れるワキは,熊野本山から旅立ちした順礼回国の山伏であり,また《安宅(あたか)》のシテの武蔵坊弁慶も〈南都東大寺建立のために国々へ客僧を遣はされ候〉と,山伏の姿で現れる。

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大辞林 第三版の解説

かくそう【客僧】

きゃくそう【客僧】

修行や勧進のため旅をしている僧。行脚あんぎやの僧。かくそう。
よその寺や在俗の家に客として滞在している僧。かくそう。

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世界大百科事典内の客僧の言及

【長床衆】より

…中世の修験者は,一所不在を本義とし,山から山,寺社から寺社へと修行の旅を続け,客僧とも呼ばれた。これら回国の修行者の,一時の止宿,参籠に供する場が長床で,神社の拝殿や細長い礼殿があてられた。…

※「客僧」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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