デジタル大辞泉 「宮床湿原」の意味・読み・例文・類語 みやとこ‐しつげん【宮床湿原】 福島県南西部、南会津町にある湿原。標高850メートルの湿原で、ミズバショウ・ザゼンソウ・ワタスゲ・ニッコウキスゲなどが群生する。また、低層・中間・高層の各湿原の発達を一か所で観察できる。都道府県自然環境保全地域に指定されている。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「宮床湿原」の解説 宮床湿原みやとこしつげん 福島県:南会津郡南郷村宮床村宮床湿原伝上(でんじよう)山(一〇〇〇メートル)の南麓、標高約八五〇メートルにあり、東西四二〇メートル、南北一七二メートル、面積六・七ヘクタール。泥炭形成植物の発生する湿原として植物学上貴重な価値をもっている。泥炭層の厚さ三メートル内外で全体はミズゴケに覆われ、その数は会津では尾瀬(おぜ)ヶ原に次いで多く一〇種類を数える。寛文五年(一六六五)の伊南郷村々改帳(馬場家文書)の宮床村の項に「大谷地堤ハ村之東南二里半ニ有、周リ五町深サ三尺計、小鴨真鴨時ニ随而住」とあり、大谷地(おおやち)とよばれていた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報