宮闕(読み)キュウケツ

デジタル大辞泉 「宮闕」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐けつ【宮×闕】

《「闕」は宮殿の門の意》宮城皇居禁中

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精選版 日本国語大辞典 「宮闕」の意味・読み・例文・類語

きゅう‐けつ【宮闕】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「闕」は宮殿の門の意 ) 宮殿。宮城。宮門
    1. [初出の実例]「其近宮闕。不悪物、及通哭声〈謂。宮闕猶宮也〉」(出典令義解(718)宮衛)
    2. 「木にのぼりて宮闕をうかがふ」(出典:古今著聞集(1254)三)
    3. [その他の文献]〔史記‐高祖本紀〕

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普及版 字通 「宮闕」の読み・字形・画数・意味

【宮闕】きゆうけつ

城門。宮城。魏・陳琳袁紹の為に予州に檄す〕(曹)操、部曲兵七百を持して宮闕を圍守す。外は宿衞に託するも、は實に拘執す。其の簒、斯れに因りて作(おこ)らんことを懼る。

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世界大百科事典(旧版)内の宮闕の言及

【宮廷】より

… 絶対王政と深く結びついたこの宮廷は,宮廷対地方という構図で展開したイギリス革命において地方に打ち破られ,フランス革命においてもまた,ルイ16世のパリへの連れ戻し,ついでその処刑によって解体することになる。【二宮 宏之】
【中国】
 中国では,宮廷というのは帝王の居処のことであり,宮庭とも書かれ,〈朝廷〉〈宮闕(きゆうけつ)〉あるいは単に〈朝〉〈闕〉といわれ,しばしば商品交易の場である〈〉と対して呼ばれた。《周礼(しゆらい)》考工記によれば,国都を造営する際には,中央に王宮をおき,東に宗廟,西に社稷(しやしよく),前方つまり南に〈朝〉,後方つまり北に〈市〉を設けたし,《周礼》全体の記述からみると,天子には三朝があったことになり,路門より内側を天子の日常起居する場所である燕朝といい,路門外,応門内を天子が毎日臨御して政事をみる場所たる治朝といい,応門外,皋門(こうもん)内を朝士が政事をつかさどる場所たる外朝といったとされ,全体を内朝と外朝とに二大別するときは燕朝と治朝をあわせて内朝といったのである。…

※「宮闕」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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