デジタル大辞泉 「寂」の意味・読み・例文・類語
せき【寂】
「生命の流れの―として充実した感じが」〈宮本・伸子〉
[類語]静か・
じゃく【寂】[漢字項目]
〈ジャク〉
1 ひっそりと静かなさま。さびしい。「寂寂・
2 僧が死ぬこと。「示寂・入寂」
〈セキ〉の1に同じ。「寂寂・
[名のり]しず・ちか・やす
さび【寂】
1 古びて味わいのあること。枯れた渋い趣。「
2 閑寂枯淡の趣。「
3 声の質で、低く渋みのあるもの。「
4 謡曲・語り物などの声の質で、声帯を強く震わせて発する、調子の低いもの。
5 連歌・俳諧、特に、蕉風俳諧で重んじられた理念。中世の幽玄・わびの美意識にたち、もの静かで落ち着いた奥ゆかしい風情が、洗練されて自然と外ににおい出たもの。閑寂さが芸術化された句の情調。→