密密(読み)ミツミツ

デジタル大辞泉 「密密」の意味・読み・例文・類語

みつ‐みつ【密密】

[名・形動ナリ]
きわめて秘密なこと。また、そのさま。内々ないない
「今日―祝言あり」〈浄・反魂香
配慮がこまやかであるさま。
「工夫綿綿―にして発明せりと」〈三国伝記

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精選版 日本国語大辞典 「密密」の意味・読み・例文・類語

みつ‐みつ【密密】

〘名〙 (形動)
① きわめて秘密なこと。内々に行動すること。また、そのさま。
明衡往来(11C中か)上本「不外聞、為事縁密密所相示也者」
浄瑠璃傾城反魂香(1708頃)上「今日みつみつ祝言有りと」
間柄が親密なこと。また、そのさま。
庭訓往来(1394‐1428頃)「互忘蜜々雑談 誠不慮之至也」
③ 配慮などがこまかなこと。綿密であること。また、そのさま。
※三国伝記(1407‐46頃か)一一「工夫綿綿密々にして発明せり」 〔孟郊‐遊子吟詩〕
草木などが、びっしりと繁っていること。また、そのさま。〔陸游‐西園詩〕
⑤ 雪などがしきりに降ること。また、そのさま。
※詩聖堂詩集‐初編(1810)六・雪声「密密疎疎入五更、無端欹枕夢魂驚」

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普及版 字通 「密密」の読み・字形・画数・意味

【密密】みつみつ

細かに。細密に。唐・孟郊〔遊子吟〕詩 母、手中の線 子、身上の衣 行に臨んで密密にふ (こころ)にる、遲遲として歸らんことを

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