寿命寺(読み)じゆみようじ

日本歴史地名大系 「寿命寺」の解説

寿命寺
じゆみようじ

[現在地名]御前山村野口

南に那珂川を望む高台にある。浄土真宗本願寺派。信照山蓮台院と号し、本尊阿弥陀如来

「新編常陸国誌」の寿命寺の項に「信照山ト号ス、貞応元年、親鸞徒弟入信房ノ開基、廿四輩ノ内第十六番ナリ」とある。「和漢三才図会」には「寿命寺開基念信房、念信、源頼義末孫、高沢伊賀守氏信、即住于高沢、貞応元年、親鸞在稲田時為弟子、薙髪名念清、建当寺於毘沙幢村、寛元三年示寂、其二男信昌亦発心名入信、即当福寺之祖也」とみえ、また寛文三年(一六六三)開基帳(彰考館蔵)には「京都西本願寺末寺 信照山寿命寺」とあり、「当寺開基者貞応元年親鸞聖人直弟入信開山以来当卯迄四百四拾二年入信より当代迄拾五代也」とみえる。


寿命寺
じゆみようじ

[現在地名]池田市西本町

浄土宗。医王山と号し、本尊阿弥陀如来。「摂陽群談」所載の寺記によれば、僧行基が呉織・穴織二女神が中国呉から来朝したときの海上護身仏の薬師如来を二女神の託宣によって本尊とし開創したのに始まるという。最初は神願しんがん寺と称していたが、疫病平癒の祈願に功のあったことにより、医王山寿命寺の勅号を賜り改称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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