デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小佐川常世」の解説
小佐川常世(初代) おさがわ-つねよ
享保(きょうほう)9年生まれ。宝暦から明和のころに活躍した若女方。旅芝居をへて,初代染松七三郎に師事する。宝暦13年江戸森田座で立女方にすすんだ。女房役を得意とした。明和3年5月12日死去。43歳。初名は大和川常世。前名は染松常世。俳名は巨撰。屋号は綿屋。
小佐川常世(2代) おさがわ-つねよ
宝暦3年生まれ。初代に師事し,明和5年江戸中村座で2代を襲名。若女方の名手として知られ,辛抱役を得意とした。文化5年8月16日死去。56歳。初名は小佐川七蔵。俳名は巨撰。屋号は綿屋,米屋。
小佐川常世(4代) おさがわ-つねよ
山科政五郎の子。京坂で修業し,文化13年江戸にいき若女方として活躍。文政6年(1823)4代を襲名。晩年は年増役を得意とした。初名は山科竹五郎。前名は3代山科甚吉。俳名は棣不,巨撰。屋号は鯛屋,綿屋。