小佐川常世(読み)おさがわ つねよ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小佐川常世」の解説

小佐川常世(初代) おさがわ-つねよ

1724-1766 江戸時代中期の歌舞伎役者
享保(きょうほう)9年生まれ。宝暦から明和ころ活躍した若女方旅芝居をへて,初代染松七三郎に師事する。宝暦13年江戸森田座で立女方にすすんだ。女房役を得意とした。明和3年5月12日死去。43歳。初名は大和川常世。前名は染松常世。俳名は巨撰。屋号綿屋

小佐川常世(2代) おさがわ-つねよ

1753-1808 江戸時代中期-後期の歌舞伎役者。
宝暦3年生まれ。初代に師事し,明和5年江戸中村座で2代を襲名。若女方の名手として知られ,辛抱役を得意とした。文化5年8月16日死去。56歳。初名は小佐川七蔵。俳名は巨撰。屋号は綿屋,米屋

小佐川常世(4代) おさがわ-つねよ

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
山科政五郎の子。京坂で修業し,文化13年江戸にいき若女方として活躍。文政6年(1823)4代を襲名。晩年は年増役を得意とした。初名は山科竹五郎。前名は3代山科甚吉。俳名は棣不,巨撰。屋号は鯛屋,綿屋。

小佐川常世(3代) おさがわ-つねよ

?-? 江戸時代後期の歌舞伎役者。
2代小佐川常世の子。若女方として活躍。文化8年(1811)江戸市村座で3代を襲名。のち大坂にいき,「いろは歌」で3役を演じて好評を博した。前名は小佐川七蔵。俳名は撰子,巨撰。屋号は綿屋。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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