小山田遺跡群
おやまだいせきぐん
[現在地名]町田市小山田桜台
日本住宅公団(現都市基盤整備公団)の小山田桜台団地と町田市のリサイクルセンター施設の建設に先立ち、昭和四六年(一九七一)から同五七年にかけて調査された三〇ヵ所の遺跡群。桜美林大学の裏手の丘陵尾根から北側に広がる九四ヘクタールの範囲。一帯は狭隘な谷と支丘陵のため大規模な遺跡はないが、時代により土地利用の違う遺跡が至る所から発見されて、多摩丘陵の遺跡を悉皆的に調査する前例となった。旧石器時代には狩場のようであったらしく、散発的にナイフ形石器や槍先形尖頭器が出土。縄文時代早期になると集落的な様相がみられるようになる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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