新撰 芸能人物事典 明治~平成 「小林千登勢」の解説
小林 千登勢
コバヤシ チトセ*
- 職業
- 女優
- 本名
- 山本 千登勢(ヤマモト チトセ)
- 旧名・旧姓
- 小林
- 生年月日
- 昭和12年 2月13日
- 出生地
- 旧朝鮮・京城
- 学歴
- 共立女子学園高〔昭和32年〕卒
- 経歴
- 昭和32年高校卒業とともに文学座研究生となる。33年NHK「ここに人あり」に端役で出演したのがきっかけでドラマ「父」の主役に抜擢され、芸術祭奨励賞を受賞。以後NHKの専属タレントとして活躍、馬渕晴子、冨士真奈美とともに“NHK三人娘”と呼ばれた。39年フリーとなり、40年ドラマ「美しき遍歴」で共演した俳優の山本耕一と結婚。出産・育児のため一時引退するが、49年NHK連続テレビ小説「鳩子の海」で復帰、主人公の育ての親を好演。また同シリーズの「おしん」「ほんまもん」でも存在感を示した。一方、文筆活動でも知られ、終戦時の引揚げ体験を娘に書き残すために書いた「お星さまのレール」で58年サンケイ児童出版文化賞を受賞、長編アニメーション映画にもなった。60年に出版したエッセイ「袖すりあうも嫁姑」は20万部のベストセラーとなり、61年TBSによりドラマ化され、自らも出演した。主な出演にドラマ「輪唱」「日も月も」「伊豆の踊子」「放浪記」「春の坂道」「ガラスのうさぎ」「ガラスの動物園」「太陽にほえろ!」などがあり、「連想ゲーム」「ヒントでピント」「おもいッきりテレビ」などにも出演した。他の著書に「夫婦は異なもの妙なもの」「嫁のタメ息姑のハギシリ」「とらぬ狸の金算用」など。
- 受賞
- 芸術祭賞奨励賞〔昭和33年〕,サンケイ児童出版文化賞〔昭和58年〕「お星さまのレール」
- 没年月日
- 平成15年 11月26日 (2003年)
- 家族
- 夫=山本 耕一(俳優),長女=山本 麻利央(女優)
- 伝記
- 日本の女優50人―素顔とことば夫婦は異なもの妙なもの 菅野 拓也 著小林 千登勢 著(発行元 新潮社主婦と生活社 ’88’88発行)
出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報