小笠原一庵(読み)おがさわらいちあん

改訂新版 世界大百科事典 「小笠原一庵」の意味・わかりやすい解説

小笠原一庵 (おがさわらいちあん)

江戸初期の旗本長崎奉行。生没年不詳。為信,剃髪して一庵。豊臣秀吉が任じていた初代長崎奉行寺沢広高の罷免とともに,1603年(慶長8)4月江戸幕府の任じた最初の長崎奉行となり,法印に叙され,与力10騎をつけられた。長崎在住の明人馮六を登用して唐通事役を設け,糸割符制定,将軍御用白糸の調達あたり正覚寺建立に尽力して長崎の仏寺再興の初めとされる。05年の退任には異説もある。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「小笠原一庵」の解説

小笠原一庵 おがさわら-いちあん

?-? 江戸時代前期の武士
幕臣。慶長8年(1603)江戸幕府が任命した初代の長崎奉行となる。唐通事役の設定,糸割符(いとわっぷ)制定による外国貿易管理などをおこなった。また正覚寺の創建など,長崎仏寺の再興につくした。名は為信。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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