精選版 日本国語大辞典 「少府」の意味・読み・例文・類語
しょう‐ふセウ‥【少府】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 「しょうぶ」とも ) 内匠寮(たくみりょう)の唐名。また、その職名としても用いる。〔職原鈔(1340)〕
- ② 内蔵寮(くらりょう)の唐名。また、その職名としても用いる。
- [初出の実例]「紀司馬以二他門一去、藤少府因二入室一留」(出典:菅家文草(900頃)二・秋夜、宿弘文院)
- ③ 古代中国の官名。秦代には山海・地沢の税を収納し、天子の供御(くご)をつかさどった帝室財政の官。漢代には、宮中の服御・宝貨・珍膳のことをつかさどった。〔漢書‐百官公卿表〕
- ④ 中国、唐代、県の丞尉の称。
- [初出の実例]「県令を明府と称し、県の丞尉を少府と称することは誰も知たることなれど」(出典:随筆・駒谷芻言(1782))
- [その他の文献]〔称謂録‐典史・少府〕