属人給(読み)ゾクジンキュウ

デジタル大辞泉 「属人給」の意味・読み・例文・類語

ぞくじん‐きゅう〔‐キフ〕【属人給】

職務内容に関係なく、年齢学歴・勤続年数などを基準にして定められている給与。年功賃金体系が代表的。

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精選版 日本国語大辞典 「属人給」の意味・読み・例文・類語

ぞくじん‐きゅう‥キフ【属人給】

  1. 〘 名詞 〙 基本給の算定方式一つ。年齢、勤務年数、学歴などの属人的要素を中心として算定するもの。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「属人給」の意味・わかりやすい解説

属人給
ぞくじんきゅう

労働者個々人の学歴や年齢あるいは勤続年数など,いわば個人の属性ともいうべきものに対して支払われる賃金をいう。賃金はその性格により属人給と職務給に分けられるが,従来日本の賃金は,このような個人の属性を中心的な要因として,さらに本人の能力や成績を加味することによって最終的な総合金額を決定するという方式を採用している。すなわちまず学歴別に定められる初任給を出発点として,それに毎年行われる定期昇給による増加額を加え,積上げてゆく年功給性質を有するものであった。これは年功序列終身雇用という日本独特の雇用システムによるところが大きいが,最近は技術革新進展に伴い,職務給を重視し,属人給と職務・職能給を組合せる傾向が広がっている。

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