20世紀日本人名事典 「山崎紫紅」の解説
山崎 紫紅
ヤマザキ シコウ
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
劇作家、詩人。本名小三(しょうぞう)。横浜市生まれ。山手英語学校に学ぶ。青年時代『文庫』『明星』に新体詩を投稿して詩人として出発。1905年(明治38)史劇『上杉謙信』が伊井蓉峰(ようほう)らによって上演されてから劇作に向かい、『歌舞伎(かぶき)物語』を2世市川左団次一座が08年に上演、好評を博し、新史劇作家としての地位を確立した。ほかに『甕破柴田(かめわりしばた)』『破戒曽我(そが)』『底倉湯(そこくらのゆ)』『頼朝(よりとも)』など。坪内逍遙(しょうよう)を師と仰ぎ、漸進主義の立場で浪漫(ろうまん)的な詩情を盛り込んだ史劇作家として知られる。大正期以降は神奈川県会議長になるなど地方政界に活躍した。
[藤木宏幸]
出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報
…この《桐一葉》への賛辞が劇文学者輩出の機運を高め,高安月郊(1869‐1944。《江戸城明渡》《桜時雨》など),山崎紫紅(1875‐1939),岡鬼太郎,岡本綺堂らの多くの作品が登場する。これらの作品の特徴は,明治の団菊左や黙阿弥らが辛酸をなめつつ歌舞伎を変革改良しようとした方向ではなく,近代的思想もしくは人間像を歌舞伎の伝統的劇術を借りて表現しようとしたもので,その傾向は現在まで続いている。…
※「山崎紫紅」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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