岩質(読み)がんしつ

精選版 日本国語大辞典 「岩質」の意味・読み・例文・類語

がん‐しつ【岩質】

  1. 〘 名詞 〙 岩石としての性質。また、その岩石の成分である鉱物種類、粒のあらさ、組織など。また、岩石に類する性質。
    1. [初出の実例]「岩質は大概輝石安山岩」(出典:日本風景論(1894)〈志賀重昂〉四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「岩質」の意味・わかりやすい解説

岩質
がんしつ

岩石の諸性質を総合的にいうことば。岩石は化学組成鉱物組成、組織などで特徴づけられ、これらがすべて同じであるときには岩質が同じであるという。とくに組織は重要で、同じ鉱物からできていても、細粒のものと粗粒のもの、または片理のあるものなどは岩質が異なる。岩質は離れた地点間での地層対比などに役だつ。

[橋本光男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

岩石学辞典 「岩質」の解説

岩質

岩石の性質,特に岩石標本および野外露頭で識別できる性質を記載するために用いられた語.この語は火成岩に関する岩石学あるいは記載岩石学ではすたれかかっている.フランスでは未だに使用されている.ギリシャ語のlithosは石のこと.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android