川中村(読み)かわなかむら

日本歴史地名大系 「川中村」の解説

川中村
かわなかむら

[現在地名]用瀬町川中

樟原くぬぎわら村の南東、千代川沿いに位置する。樟原村集落から約一七町の距離にあり、坂を二つ越えて智頭ちず街道が当地に至る。正保(一六四四―四八)以前から樟原村の内村として成立していたが、正保国絵図には載せられず元禄国絵図に初めて収載された(元禄一四年「変地其外相改目録」県立博物館蔵)。享保一九年(一七三四)以前に領内限りの一村として独立、同年の鈴木孫三郎所持本「因幡誌」によると高九六石余、竈数一四、五。


川中村
かわなかむら

[現在地名]内子町川中

小田おだ川の支流中山なかやま川の中流域を占める標高一〇〇―四〇〇メートルの山村。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)喜多郡の項に「川中村 茅山有、川有」とある。大洲藩領。元文五年(一七四〇)の「大洲秘録」によれば、土産は米・大豆。宝暦一二年(一七六二)の「紙御役所御仕法旧記」(曾根家文書)に、半紙漉八七人とある紙漉の村である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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