日本歴史地名大系 「川崎宿」の解説
川崎宿
かわさきじゆく
東海道宿駅の一つ。多摩川右岸平地に位置し、
慶長六年(一六〇一)一月の東海道駅制の制定時にはなく、神奈川・品川両宿の伝馬継立が往復一〇里に及び伝馬百姓の負担が過重のため、軽減を図って元和九年(一六二三)に起立された。「川崎年代記録」によれば代官頭長谷川長綱により
元禄七年(一六九四)二月助郷改革による助郷村の編成により、当宿は定助郷八ヵ村(助郷高四千六一石)、大助郷三〇ヵ村(助郷高一万一千五七九石)となった(同年「川崎宿助郷帳」森文書)。この後享保一〇年(一七二五)一一月定助郷村の疲弊を救うため、定助・大助の区分を廃し、両者は平均に助郷を負うこととなった。
川崎宿
かわさきしゆく
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報