工藤卓爾(読み)クドウ タクジ

20世紀日本人名事典 「工藤卓爾」の解説

工藤 卓爾
クドウ タクジ

明治・大正期の政治家 衆院議員;青森市長。



生年
万延1年3月25日(1860年)

没年
大正14(1925)年7月19日

出生地
陸奥弘前(青森県弘前市)

旧姓(旧名)
中田

学歴〔年〕
青森師範学校〔明治11年〕卒,青森県立専門学校〔明治15年〕

経歴
青森師範学校・青森県立専門学校に学んだのち教師や青森県庁職員を経て「陸奥日報」の主筆に迎えられる。明治19年青森県議会議員に選ばれ、次いで25年に衆議院議員となった。29年には青森町町長に転じ、周囲の町村との合併を推進して31年に青森市を誕生させ、初代市長に就任。以後、通算4期・約20年に渡る市政では、女子師範学校や工業徒弟校の開設など教育面の充実に重点を置き、また43年に起きた青森市大火からの復興にも尽力した。大正6年には政友会から総選挙に出馬して当選し、再び国政で活躍。その他にも青森市議会議長や青森商業銀行頭取なども務め、青森の発展に大きく貢献した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「工藤卓爾」の解説

工藤卓爾 くどう-たくじ

1860-1925 明治-大正時代の政治家。
万延元年3月25日生まれ。明治25年衆議院議員(当選2回,政友会)。29年青森町長となり,31年青森市を誕生させ,初代市長となる。4期在任し,女子師範の開校など教育の振興につくした。大正14年7月19日死去。66歳。陸奥(むつ)弘前(ひろさき)(青森県)出身。青森師範卒。旧姓は中田。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android