左翼小児病(読み)さよくしょうにびょう

日本大百科全書(ニッポニカ)「左翼小児病」の解説

左翼小児病
さよくしょうにびょう

レーニンがその書『共産主義における〈左翼〉小児病』(1920)で用いて以来一般化した、社会主義運動における極左主義的な態度に対する比喩(ひゆ)的な呼び方。とくに、いっさいの妥協・同盟政策の拒否、ブルジョア議会内での闘争や右翼的労働組合における活動の否定などに示されるように、大衆の組織化のために柔軟で粘り強い活動を行わずに、表面的に理解されたマルクス主義の原則を公式的に振りかざして「革命的」にふるまおうとする態度の未熟性をさす。こういった態度により、マルクス主義政党と一般大衆の結合が弱まり、革命勢力が一般大衆から遊離してしまう危険性がある。

[池田光義]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典「左翼小児病」の解説

さよく‐しょうにびょう ‥セウニビャウ【左翼小児病】

〘名〙 一九二〇年、レーニンがその著「共産主義における左翼小児病」で使って一般化したもので、極左冒険主義、過激で無思慮な公式主義を非難する用語。労働運動や革命運動で、現実の情勢を十分に理解せず、公式論で判断するような未熟な状態をさして軽蔑的に用いる。小児病。
ボール紙の皇帝万歳(1927)〈久野豊彦〉「あんまり烈しい堕胎と左翼小児病のために」

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