市塵(読み)シジン

デジタル大辞泉 「市塵」の意味・読み・例文・類語

し‐じん〔‐ヂン〕【市×塵】

市街に立ちのぼるちりやほこり。
市中雑踏。市中のにぎわい。
「願の如く―をのがれて」〈紅葉・不言不語〉

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精選版 日本国語大辞典 「市塵」の意味・読み・例文・類語

し‐じん‥ヂン【市塵】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 市街にたちこめるちりやほこり。
    1. [初出の実例]「四隣農事促、一径市塵稀」(出典:蹈海集(1769)三・田間夏興)
  3. 市中の雑踏(ざっとう)町中のにぎわい。
    1. [初出の実例]「俗気都にも増せる市塵(シヂン)の中(うち)一夜を過せり」(出典:三日幻境(1892)〈北村透谷〉下)

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普及版 字通 「市塵」の読み・字形・画数・意味

【市塵】しじん

雑鬧(ざつとう)。

字通「市」の項目を見る

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デジタル大辞泉プラス 「市塵」の解説

市塵

藤沢周平長編小説。1988年刊行。儒者新井白石主人公に据えた歴史小説。第40回芸術選奨文部大臣賞受賞。

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