布目紙(読み)ヌノメガミ

デジタル大辞泉 「布目紙」の意味・読み・例文・類語

ぬのめ‐がみ【布目紙】

布目模様があらわれるように加工した紙。羅文紙らもんし

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精選版 日本国語大辞典 「布目紙」の意味・読み・例文・類語

ぬのめ‐がみ【布目紙】

  1. 〘 名詞 〙 布目の形があらわれるように加工した厚い紙。縦横の線が細かくはいった模様の紙。羅文(らもん)紙。布地紙。布目地。布目。
    1. [初出の実例]「豆腐の膚を見てぬのめ紙と云を作たるや、いとおかしき事也」(出典:志不可起(1727))

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「布目紙」の意味・わかりやすい解説

布目紙
ぬのめがみ

紙面に簀(す)の目でなく、布目模様を表した紙のこと。紗(しゃ)を使った手漉(す)きのものは、間似合(まにあい)紙(名塩紙(なじおがみ))に多くみられる。金箔(きんぱく)を押して、巻物の表紙裏や手鑑(てかがみ)の見返しなどに用いられる。羅紋紙(らもんし)(薄絹の綾(あや)文様を漉き入れた紙)もこの一種とみられるが、この製法はつまびらかでない。布目紙の名は、1603年(慶長8)刊『日葡(にっぽ)辞書』にすでに採録されている。現在でも手漉き和紙の生(なま)乾きのときに、布をかぶせて上から押してつくられている。

[町田誠之]

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百科事典マイペディア 「布目紙」の意味・わかりやすい解説

布目紙【ぬのめがみ】

和紙の一種で,麻,絹などの布目模様を型付けした紙。筆記用,便せん用など。

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世界大百科事典(旧版)内の布目紙の言及

【和紙】より

…またミツマタ繊維に金銀粉や雲母などを絡み合わせて,漉き合わせる装飾もよく用いられる。(8)布目(ぬのめ)紙 漉き上げたぬれ紙を紙床(しと)に重ねる際,粗い布目を敷いて圧搾して布目の凹凸をつける。漁網のように粗いものから,絹布まで種類がある。…

※「布目紙」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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