常体(読み)ジョウタイ

デジタル大辞泉の解説

じょう‐たい〔ジヤウ‐〕【常体】

普通の状態にあるからだ。
「寝ていれば、殆ど―に近い。ただ枕を離れると、ふらふらする」〈漱石三四郎
文末に「だ」「である」を用いた口語の文体。⇔敬体

つね‐てい【常体】

普通のありさま。また、普通の程度。
「人より遅く仕廻(しまひ)、早く出るその働き―の事にあらず」〈浮・新永代蔵〉

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大辞林 第三版の解説

じょうたい【常体】

口語文体の一。敬語を用いず、文末に「だ」「である」などを用いる普通の文章様式。 ⇔ 敬体

つねてい【常体】

平常のさま。ふだんの姿。 「人の目に附くを憚つて、-に改めてゐたのであらうか/伊沢蘭軒 鷗外
程度がなみであること。尋常。普通。 「 -の者の子が、七つや八つでかう有うか/浄瑠璃・夕霧阿波鳴渡

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精選版 日本国語大辞典の解説

じょう‐たい ジャウ‥【常体】

〘名〙
① ふつうの状態。いつもと変わらないありさま。また、その身体。
※集義和書(1676頃)一四「魂気游散し魄体蝉蛻(はくたいせんぜい)のごとし。空々寂々たり。ただ此空のみ本来の常体ならずや」
滑稽本・古朽木(1780)四「飯でもしたたかまゐったら、翌(あす)は常躰になりませう」 〔荀子‐栄辱〕
② 主として口語文で、敬語、または卑語を用いないふつうの文体。「です」「ます」等を用いる敬体に対する。

つね‐てい【常体】

〘名〙 (形動)
① ふんの健康な姿、または、有様。
② ふつうの姿、または、有様。ありきたりの様子。
※歌舞妓事始(1762)四「此役は〈略〉常体(ツネテイ)のこしらへにてしかも美しき出たち也」
③ 程度が、ふつう一般であること。また、そのさま。ふつう。なみ。
浮世草子・真実伊勢物語(1690)三「つねていのうまれ付の人何として半年はかからじと」

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