平和公園(読み)ヘイワコウエン

デジタル大辞泉 「平和公園」の意味・読み・例文・類語

へいわ‐こうえん〔‐コウヱン〕【平和公園】

長崎県長崎市にある公園。昭和20年(1945)8月9日に投下された原子爆弾の落下中心地につくられた。平和祈念像がある。
愛知県名古屋市千種区と名東区にまたがる公園。第二次大戦後、復興事業の一環として市内墓地統合・整備したもので、面積1.47平方キロメートル。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「平和公園」の意味・わかりやすい解説

平和公園
へいわこうえん

長崎県長崎市浦上(うらかみ)地区の中心部にある公園。松山(まつやま)町、平野(ひらの)町、岡(おか)町にまたがる公園。松山町の公園は俗に原爆公園とよばれ、公園の一隅に「原子爆弾落下中心地之標」の黒御影(くろみかげ)の石柱がある。この爆心地から半径2キロメートルの浦上地区はまったくの焦土と化した。園内に移された旧浦上天主堂の遺壁や天使の像は、これを物語っている。平野町の長崎原爆資料館には、この世の終わりを思わせる悲惨な原爆資料が展示され、岡町にある平和祈念像(北村西望作、1955)は、右手は天にさして原爆の脅威を示し、左手は水平に伸ばし永遠の平和を願っている。8月9日原爆記念日のころには、この公園付近は夾竹桃(きょうちくとう)の花が真っ赤に燃えるように咲く。

[石井泰義]


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