平清水八幡宮(読み)ひらしみずはちまんぐう

日本歴史地名大系 「平清水八幡宮」の解説

平清水八幡宮
ひらしみずはちまんぐう

[現在地名]山口市大字吉田 神郷

いま山が西に張り出した尾の西麓、神郷じんごうの地に鎮座祭神は応神天皇・神功皇后・三女神。旧村社。

社伝に、大同四年(八〇九)宇佐うさ八幡宮(現大分県宇佐市)神霊を分ち祀るという。確証はないが建仁元年(一二〇一)の総貫首職補任状(山口市道場門前安部茂夫氏所蔵文書)に「平清水宮印」の朱印八つが押され、社蔵の徳治三年(一三〇八)の神主職譲状があることなどから、鎌倉時代には存立が確認される。本殿右側に三平方メートルほどの池があり、旱霖にも増減なく常に清水をたたえるといい、平清水と称し、社号もこれによる。本殿は三間社流造、内陣の玉扉および蟇股の彫刻などに五彩の彩色が残存し、建築様式は室町中期とされる(重要文化財)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む