補任状(読み)ブニンジョウ

デジタル大辞泉 「補任状」の意味・読み・例文・類語

ぶにん‐じょう〔‐ジヤウ〕【補任状】

中世将軍諸大名荘園領主などが守護地頭荘官名主などの諸職を任ずるときに下した文書

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精選版 日本国語大辞典 「補任状」の意味・読み・例文・類語

ぶにん‐じょう‥ジャウ【補任状】

  1. 〘 名詞 〙 官職・諸職・位階等を付与するために、発給される文書。発給の主体、付与される職や地位により、種々の様式がある。〔和簡礼経(1596‐1624頃)〕

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「補任状」の解説

補任状
ぶにんじょう

官職や役職に任命するときに出される文書。平安中期以降に荘園制が発達し,荘園公領における官職とそれにともなう権益が一体化して職(しき)とよばれるようになり,さまざまな職を与えるため補任状が出された。国司からは郡司職などが,荘園領主からは下司職(げししき)その他の荘官職が,幕府からは地頭職などが補任された。文書の形式はさまざまで,初期鎌倉幕府の地頭職補任には,源頼朝の袖判下文(そではんくだしぶみ)が使用された。

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