官職や役職に任命するときに出される文書。平安中期以降に荘園制が発達し,荘園や公領における官職とそれにともなう権益が一体化して職(しき)とよばれるようになり,さまざまな職を与えるため補任状が出された。国司からは郡司職などが,荘園領主からは下司職(げししき)その他の荘官職が,幕府からは地頭職などが補任された。文書の形式はさまざまで,初期鎌倉幕府の地頭職補任には,源頼朝の袖判下文(そではんくだしぶみ)が使用された。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
顔や四肢に特有の紅斑がみられる疾患で,伝染性紅斑の俗称。パルボウイルスの感染によって年長幼児,低学年児童に好発し,乳児や成人には少ない。1〜2週間の潜伏期ののち突然発疹が出る。発疹は両ほおに対称的に生...