改訂新版 世界大百科事典 「平高棟」の意味・わかりやすい解説 平高棟 (たいらのたかむね)生没年:804-867(延暦23-貞観9) 平安前期の貴族。桓武天皇の孫。葛原(かずらはら)親王の第1子。幼時より聡明で読書を好む。823年(弘仁14)20歳で従四位下となり,825年(天長2)平姓を与えられ臣籍に下る。中務大輔,兵部大輔,大蔵卿,刑部卿を経て,851年(仁寿1)参議に列する。858年(天安2)正三位に進み,864年(貞観6)大納言に達した。子孫は平高望(たかもち)の場合と異なり,地方に土着,武士化することなく中央の貴族にとどまった。執筆者:高橋 昌明 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by
デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「平高棟」の解説 平高棟 たいらの-たかむね 804-867 平安時代前期の公卿(くぎょう)。延暦(えんりゃく)23年生まれ。葛原(かずらはら)親王の第1王子。天長2年平姓をあたえられ,臣籍にくだる。のち正三位,大納言。その子孫のおおくは文官として朝廷につかえたため,武官として地方に土着した弟高見王の系統に対して,公家平氏(堂上平氏)と称される。貞観(じょうがん)9年5月19日死去。64歳。 出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例 Sponserd by