座卓(読み)ザタク

デジタル大辞泉 「座卓」の意味・読み・例文・類語

ざ‐たく【座卓/×坐卓】

畳・床にすわって使う机。

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精選版 日本国語大辞典 「座卓」の意味・読み・例文・類語

ざ‐たく【座卓・坐卓】

  1. 〘 名詞 〙 たたみの上にすわって使う、脚の短いテーブル、机。
    1. [初出の実例]「座卓のうえにおかれた紙袋にも気がついた」(出典:夢の浮橋(1970)〈倉橋由美子〉花曇り)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「座卓」の意味・わかりやすい解説

座卓
ざたく

和風住宅の客間居間で使う座形式の卓子で、四角な甲板(こういた)に4本の脚のついたものが一般的である。丸形のものもあり、茶の間で使う簡単な形式のちゃぶ台も、座卓のなかに含まれる。王朝時代の殿上(てんじょう)の間で使われた台盤などがこれに相当する役目をもっていた。鎌倉時代になって今日みるような形に落ち着いたといわれている。現在では和家具のなかの代表的なものである。材料としてシタンコクタンカリンなどの唐木(からき)が使われるので、唐机別名もある。またケヤキスギなどの木目(もくめ)を生かした装飾風のものもある。甲板および脚の形によって称呼がつけられている。産地としては高松、金沢、津軽地方が代表的で、ちゃぶ台は静岡、高松でつくられる。

[小原二郎]

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