廃語(読み)ハイゴ

デジタル大辞泉 「廃語」の意味・読み・例文・類語

はい‐ご【廃語】

古くは使われていたが、現在は全く用いられなくなった語。一般に、その事物そのものが使われなくなったためにそれを表す言葉が使われなくなる場合のほかに、その事物に対する感じ方や考え方が変わったために新しい語、別の言い方に言い換えられる場合もある。死語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「廃語」の意味・読み・例文・類語

はい‐ご【廃語】

  1. 〘 名詞 〙 すたれて、現在は全く使われなくなったことば。死語。
    1. [初出の実例]「今日では大福帳なる語が昔の節用にのみ存する廃語となってる」(出典:読書放浪(1933)〈内田魯庵〉万年筆の過去、現在及び未来・毛筆とペン)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「廃語」の意味・わかりやすい解説

廃語
はいご

一つの言語において用いられていた単語や句が、ある時期以後、一般に用いられず、過去のものとなってしまったもの。ある事物や概念が廃滅して、それを表した語が存在の意味を失い、自然に用いられなくなる場合が一般であるが、なかには、同一の意味を表す新しい語にとってかわられたり(例「活動写真」)、意識的に用いられなくなったりした場合もある。いわゆる古語文語も現在は廃語であるが、その形が多少変化したり、活用が変わったりしていても、意味が部分的にでも現代語とつながっているものは、廃語とはいわない。方言などをも十分に調べたうえでないと、ある語が完全に廃語になったとは、簡単にはいいきれない。

阪倉篤義

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android