引っ被る(読み)ヒッカブル

デジタル大辞泉 「引っ被る」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐かぶ・る【引っ被る】

[動ラ五(四)]
勢いよくかぶる。すっかりかぶる。「布団を―・って寝た」「水を頭から―・る」
他人責任などをしょいこむ。引き受ける。「罪を一人で―・る」
[類語](1着るかぶかむ戴くはく羽織るまとう着込む着こなす突っかける・お召しになる/(2引責被る泥を被る尻を拭う双肩に担う背負って立つ責めを負う

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引っ被る」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐かぶ・る【引被】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙 ( 「ひきかぶる(引被)」の変化した語 )
  2. (水、夜具、かぶりものなどを)勢いよくかぶる。頭からかぶる。ひっかむる。
    1. [初出の実例]「頭巾をひっかぶりたやうにして入」(出典:史記抄(1477)一五)
  3. 責任などを自分で負う。引き受ける。
    1. [初出の実例]「女郎、ぶいとの仕ぞこない。若い者ひっかぶり、旦那御免」(出典:咄本・鹿の子餠(1772)屁)

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